持込振袖どこまで大丈夫？ママ振、姉振、従兄弟振、叔母振袖、祖母振。小物髪飾りの準備も

成人式の振袖は家にある振袖を着ていこうとお考えの方はヘアメイク着付けする美容室などのお店にお持ち込みされると思います。その前に衣装の確認やコーディネートのチェック、小物の準備が必要になります。また身内に振袖あるからそれを着ると言う場合も振袖の年代やその方との関係性によって色々あると思いますので、そのあたりを書いていこうと思います。

ママ振り
持ち込み振袖の中でも一番多い振袖です。着る本人が気に入れば、使用できる可能性も比較的高いものになります。汚れとサイズの確認をして、問題なければ、帯や小物のコーデを変えると今風コーデも可能です。髪飾り、草履バック、ショール位は新しいものにする必要があると思います。ママ世代の振袖は結構よい振袖をお持ちになられていますので、ママ振りなら安く行けると思う方もいらっしゃいますが、合うランクの物で合わせて頂ければと思います。

ママ振りに関してはこちらのページで特集しています。
ママ振袖そのまま着る？アレンジする？クリーニング、サイズ直しはどうすれば？

姉振り
お姉ちゃんの振袖と言う事で新しくコーデや小物類も揃っている場合が多く一番着用に問題がない場合が多いです。年が近ければ姉妹で一緒に振袖を選んだり、コーディネートしたりとできて本人も納得で着られる事だと思います。大きくサイズが違うとできませんが、5センチくらいの違いなら問題なく着用できると思います。購入時にお店に伝えれば二人に合うサイズのものに仕立ててもらえます。少しの差でもその方用にとサイズ直しをして着用する方もあります。少し小物や髪飾りなどを変えてあげると自分らしさを出せるので全部変えなくても良いので少し変えてあげると個性も出せますので喜んでもらえる物になります。

従姉妹振袖
従兄弟の方が買われて着られた振袖を単純に借りる場合と、お祖母様が一緒で孫が皆で着るように選んだ場合があります。

単に借りると言ってもサイズと好みなど有るでしょうから、先に写真を見せて貰うなどの確認したほうが良いです。お借りする場合は借りたもののチェックと返却、クリーニング、お礼が必要です。足りないものや紛失や壊れたものは買い足すことになります。

お祖母様が皆にという事で選んだ場合は赤や白などだれでも着やすい古典の振袖を選ばれてるはずです。
その代わりお祖母様へのお礼の写真や見せに行ったりする必要があるでしょう。他の従兄弟さんもまだ着る可能性があるので、大切に扱い、借りたもののチェックと返却クリーニングが必要です。足りないものや紛失や壊れたものは買い足すことは同じです。

お店としては貸し借りは推奨しておりませんが、実際貸し借りはあると思います。
貸し借りする場合は色々大変かと思いますので、貸し借りに関することをまとめております。
着物の貸し借りどうする？重要ポイントと断り方

叔母振袖
叔母さんもお母様とご姉妹の叔母さんとお父様の方の叔母さんとではちょっと変わってきます。

お母様の方の叔母様の場合ですと、お母様も叔母様も振袖がありお嬢さんが叔母さんの分が良いと選ばれるケース。サイズ直しやシミ落とし等は可能で融通も利きやすいと思います。

父方の叔母様の場合はあるから貸してあげるなどと言われて借りることになっているようなケース。お嬢さんが気に入り着る場合は問題ないのですが、お母様のママ振りでも気に入らない方が多い中、断れないし、サイズも直せないし、汚れてるのも言い出しにくいし…と相談を頂く事があります。

借りて着物が手元が来てしまう前に、サイズが合わないと思うとか、うちの母が着物が好きで用意するのを楽しみにしてるとかと言ってまず貸して貰うのを阻止したほうがややこしくなりません。すでに叔母さんから借りてしまった場合は気に入らないというのは気が悪いので、子供が友達と決めてきてしまった。というのが無難でしょう。借りてしまうと変更できなかったり、足りないものは買い足す、借りたもの全てをチェックして返す、着た後のクリーニング、お礼と色々気を使う事があります。もしその叔母振袖でいってくれたら安くなるからラッキーかもと少し期待をされるなら、返却する時にキッチリして返さないといけませんので、覚悟の上でお借りください。

祖母振袖
おばあちゃんが着た振袖をお持ちの方がいます。お祖母様、お母様が着られてお嬢様もという方も居ます。まず、身長などから着られない方が多いと思いますし、同じ身長でも、現代人は手足が長く、体型が違ってきています。

祖母振袖はおすすめしません。なぜなら絹は生き物で、動物性の生糸となっていますので、まず縫い目の糸の強度がすでに無くなっています。生地も破れやすくなっていて、普通に着るだけでもほつれや切れが発生すると思います。引っ掛けたり、無理な力が加わればなおさらです。晴れ着ですので、破れや解れは縁起が悪いので、オススメも出来ませんし、着付する事も難しいと思います。アンティーク振袖もお持ちの方もいらっしゃいますが、あまり古いと着る時に困難となりますので、ママ振りまでのものしていただければと思います。

いかがでしたでしょうか？持込振袖と云っても色々あることがわかっていただけたでしょうか。
ご自身の物でない着物の着付けをお断りするお店もあるそうです。
ご自身の物でない場合の責任などもありますし、断る方針でされているのだろうなと理に適っていると思います。
お姉様、お母様の振袖でならばご家族の持ち物ですので、着る本人さんが気に入れば問題なく着られると思います。
持込を考えておられる際はまずはご相談ください。

清水屋呉服店は創業150年、老舗呉服店としてきもの文化と伝統を守ります。 本格振袖販売・レンタル振袖・ママ振アレンジ・成人式写真プラン。 お宮参り・七五三・十三参・入学卒業・お誕生日・各種記念日撮影します。 きものクリーニング・着方教室・きもの何でも相談承ります。 滋賀県大津市・高島市・草津市、その他の地域からも多数ご利用頂いています。 〒520-0033 滋賀県大津市大門通3-24 清水屋呉服店