着物 Kimono

「着てこそきもの」きもの本来のあり方を常に見すえ、時代の息吹を美に宿らせる染織界の名匠、山科春宣。
先代から二代目へと引き継がれた、その創造哲学は、独自の感性と卓越した技に裏打ちされ生きたきもの美にと昇華されています。

美しきものへの想い
あかの世界で澤屋の美しさを…
安永5年（1776年）創業、240年にわたる織物業を継ぐ八代目。
独創的な「きもの」の世界を展開し日本各地で魅力ある個展を開催し、他のジャンルの芸術家とのジョイントも多く、「伝統の中に、いままでにない新しい作風と作品の表現方法がある」と高く評価されています。

江戸時代のはじめ、東海道筋に新しい町を切り開き、独自の絞り染めを考案して尾張藩御用商人の誉れを受けた絞りの開祖、竹田庄九郎。
以来四百年、その末裔が丹念精緻な手の技を伝承して創作する価値ある作品です。

遠目には無地に見えるとよく評される江戸小紋。
その中には1200年の歴史から生み出された伝統ある柄、武家の裃に由来する柄、洒落や遊び心でできた柄、そして近代の新しい感覚の柄…等々。そのどれもに共通するのが「どんな場所にも溶け込む万能さ」です。
帯や小物の組み合わせで華やかな場所も、普段着としてご近所にお買い物に行くのにもお召いただけます。年齢・性別問わず、着る人の個性を際立たせてくれるきもの、それが江戸小紋です。

日々をより豊かものにしてくれるエッセンスのひとつとして選んで頂ける着物を目指し、いつもと違う、ゆったりと贅沢な時間が流れる非日常。
そんな時代の感覚に沿ったおしゃれな着物。シャリ感があって皺になりにくく、キシキシという衣擦れの音はその丈夫さを物語ります。

琉球からみちのくまで、全国各地の織物を集めました。各地の類まれなる技法・技術を駆使した織物の数々をご覧くださいませ。

経錦の精密な生地独特の絹艶・滑らかな手触り、軽くしなやかな風合いを表現。経錦に組織の変化等の更なる技巧を加え現代に蘇らせました。