紋付袴

男性の成人式は紋付袴にチャレンジ!
全部入りレンタルプランとプロの写真撮影で思い出を写真に残そう

成人式といえば人生の中でも最大級の記念日。大人への一歩を踏みだす日であり、成人にふさわしい礼装で式典に参加する人が多いでしょう。
男性の礼装としては、着回しが効くスーツを選ぶことが多いでしょうが、最近は記念撮影だけ羽織袴姿で行い、式典はスーツで出席する人が急増しています。

女性の振袖は、成人式の他に結婚式や卒業式などで着る機会がありますが、男性が羽織袴を着る機会はそうありません。
そこでせっかくの一生に一度の記念だからと、男性ならではの袴姿を写真撮影するそうです。

そんな日本の伝統的な礼装であると同時に、個性的な成人式ファッションとして見直されつつある紋付袴について紹介していきましょう。

男性の成人式でフォーマルな装いとは?

男性の成人式といえば、その後も略礼装やビジネスに使えるダークカラーのスーツが定番で、なかなか個性を演出するのは難しいものですね。一方で女性は色とりどりの振袖で、自分らしさと華やかさを競っています。そんな女性の姿を見て、自分も紋付袴を着てみたらどんな感じだろうと興味を抱いている男性も多いようです。
しかし男性の袴姿を目にする機会も情報も少なく、用意の仕方や選び方も分からず、「興味はあるけど・・」という状態でとどまっている人が多いでしょう。
しかし一生に一度の成人式だからこそ、和服の礼装にチャレンジして、成人として新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

成人式とはそもそも何?

成人の儀式は古くからありましたが、現在のような成人式に変化したのは第二次大戦後の1946年からです。ちなみに20歳が成年年齢とされたのは1896年からです。それまでは15歳くらいで男性は「元服の儀」、女性は「裳着(もぎ)」という、成人と認められるための儀礼がありました。これを機に男女とも髪型や服装を新たにし、名前も幼名を改めて今でいう本名に変わったのです。
成人年齢は違うものの、成人としての自覚と誇りを持ち、一人前の大人として認められる日である点は同じです。そして着用するのがそれぞれ当時の第一礼装であったことからも、紋付羽織袴は成人男性の衣装として相応しいといえるでしょう。

「紋付羽織袴」は男性の伝統的な正装

ここでいう紋付羽織袴は、正しくは「黒五つ紋付羽織袴」で「黒紋付」と呼ばれることもあります。これは黒の家紋入りの羽織、黒の長着(羽織の下の着物)、縞模様の袴という組み合わせからなります。
和装の結婚式で新郎が着ている衣装といえば、なんとなくイメージできるでしょうか。黒紋付は最も格調高い正装ではありますが、少々シックすぎて個性を演出しにくいため、成人式では黒以外の「色紋付羽織袴」を選ぶ人が多いようです。色紋付は色だけでなく柄も幅広いため、組み合わせで自分らしいコーディネートを楽しめる点が魅力です。

男袴と女袴の違いとは

男性用の袴と卒業式などで女性が着用する袴は、どのような違いがあるのでしょうか。男性用の袴には腰板と呼ばれる、台形の板が腰の後ろに着いています。これは武士らしく背筋を伸ばすコルセットのような役割を果たします。女性用の袴には基本的に腰板はありません。また袴を留める紐を締める位置も違います。女袴は胸の下で留めるのに対し、男袴は下に着た着物の帯の上、つまり腰で留めるため男性用の袴の方が短くできています。

紋付袴でスーツとはひと味違う凛々しさを演出

紋付袴は身体のラインが出やすい洋服のスーツとは違い、羽織袴はどんな体型でも着付け方で似合うようにできるのが魅力です。そしてスーツとはまた違ったキリッと引き締まった雰囲気と貫禄が出るため、見る人に粋な大人を感じさせることができます。

紋付袴のレンタルは可能?

紋付袴をレンタルする場合は、貸衣装も扱う呉服店か写真館になります。購入したいという場合は、基本的に呉服店であれば取扱っているはずです。どちらにしても女性の振袖ほどの選択肢はまだありません。
費用の相場としては、レンタルの場合は借りる時期や新作か旧作かによっても幅がありますが、着付けを含めて3~8万円程度です。記念撮影を行う場合は、別途撮影費や写真をアルバムにしたり額装したりする費用が必要です。
購入する場合の相場は本当にピンキリで、下は10万円台からで上は青天井といえるほど幅があります。

似合う袴の選び方は?どんな種類がある?

成人式の衣装や前撮りを紋付袴にするにあたって、悩むのはその選び方でしょう。
洋服選びの場合はサイズ感が最も重要といわれますが、紋付袴の場合は裾丈が短いものを選ばないようにしておけばいいでしょう。着物は着付け方である程度はサイズ調整できますが、足りない生地を継ぎ足すことはできませんので、そこだけは気をつけましょう。
そして最も悩むのが色ではないでしょうか。洋服のコーディネートと勝手が違って、イメージしづらいという方のために代表的なカラーをご紹介しますので、紋付袴選びの参考にしてください。

礼装としての袴の形は大きく分けて2つ

■ 馬乗袴(うまのりはかま)

文字通り馬に乗りやすいよう、ズボンのように左右に分かれている袴です。歩きやすく、剣道着や弓道着の袴としてもお馴染みの袴です。

■ 行燈袴(あんどんばかま)

馬乗り袴のように中で分かれておらず、スカートのように筒状になっている袴です。男性は穿き慣れないため、どうも落ち着かないという方もおられますが、仕切りがない分トイレに行った際にラクです。

生地や柄で変わる袴の「格」

■ 正絹の縞袴

袴の格として最上とされるのが、正絹の仙台平(せんだいひら)とも呼ばれる縞袴です。正絹とはいわゆる絹(シルク)糸100%の生地のことを指し、縞袴とは縦に縞(ストライプ)が入った袴を指します。

■ 正絹以外の袴

正絹は高価な上にデリケートなため、比較的安価で丈夫な木綿や、ポリエステルなどの化繊のものも気軽に穿けると人気です。特に無地の袴は普段着や、伝統芸能の稽古着として着用されることもあり、成人式ではカラフルな袴も人気です。

■ 豪華な金襴袴は成人式ならでは

最近では金糸で柄が刺繍された袴や、グラデーション生地に金糸で柄を入れた金襴生地の袴も人気です。トラディショナルな袴とは一線を画すモダンな袴は、成人式以外では着る機会がないため、せっかくの機会だからと選ぶ方が増えています。

袴の色で大きく変わるイメージ

■ 黒系

黒紋付羽織袴はシックすぎると敬遠する人もいますが、伝統的で格式が高い組み合わせで、流行に左右されない大定番として人気です。特に前撮りで選ぶ人が多い色です。

■ 白系

白のスーツは派手に見えますが、紋付袴の白は落ち着いた清潔感があり、適度に目立つ色ということで黒に次いで人気があります。袴には黒や紺色などの濃い色で引き締めると、バランス良く見えるでしょう。

■ グレー系

グレーは上品な雰囲気がありながら地味になりすぎない、どんな色とも相性がいい万能カラーです。もし色の組み合わせに悩むことがあれば、一度合わせてみることをおすすめします。

■ 青系

薄い青系は若々しく爽やかな印象、濃い青系は上品でエレガントな印象を演出します。

■ 赤系

女性の振袖の色として赤は不動の一番人気ですが、男性の羽織袴に取り入れるには難易度は高めといえます。しかし赤が入るとパッと目を引いて快活な印象になるため、うまく取り入れましょう。

羽織袴の他にどんなものが必要??

羽織袴を着るには羽織と長着と袴だけでなく、着付けるには他に次のようなものも用意しなければなりません。

羽織袴の他に必要になる小物など

  • ■ 長襦袢・・ご自身の肌着の上、長着の下に着ます
  • ■ 角帯・・ベルトがわりに長着の上に締めます
  • ■ 雪駄と足袋・・正装では鼻緒が白無地の雪駄と白足袋の組合せ
  • ■ その・・腰紐、タオル、長襦袢の下に着る肌着

このように目に見えないところも含めて色々と必要なものがあり、面倒だなと思う人も多いでしょう。
しかし清水屋呉服店がプロデュースする「スタジオ衣装撮影パック」なら紋付袴はもちろん、小物類もすべてレンタルできるため、何も用意することなく手ぶらで楽ちんです。

成人式の袴姿はプロの撮影で記念写真をぜひ!家族写真の機会にも最適

成人式の記念写真は「撮影用衣装付きプラン」で前撮りがおすすめ

清水屋呉服店がプロデュースする振袖館&フォトスタジオ Aiの「撮影用衣装付きプラン」には写真撮影と紋付袴のレンタル、さらに小物類もすべて含まれています。そのためお客様は何も用意することなく、手ぶらでご来店いただくだけでOKです。
「多ショット撮影+紋付袴レンタル+ヘアメイク・着付け)」や「アルバム制作」など、ご要望に合わせて組み合わせられるのも、うれしいポイントです。

ご予約は撮影希望日の2週間前までにご来店いただき、店頭のタブレットを使って衣装を選び、その場で撮影日を決めて予約するだけと楽々カンタンです。
紋付袴に興味があっても、色々と大変ではないかと踏み出せずにいた人も、すべてお任せいただけますので、安心してご利用いただけます。着物を持ち込みされる場合は、撮影(着付け+ヘアメイク+撮影)のみで33,000円(税込)というリーズナブルなプランをご用意しております。

一度きりの20歳の袴姿はプロの撮影で記念写真を残そう!

成人式の以前に袴で撮影といえば七五三が最後だという人が多く、それ以降は着物で写真を撮影する機会は減る一方です。古来から形を変えながら続く成人の儀式、せっかくなら伝統的な袴姿を写真に残すのも粋ではないでしょうか。プロに任せれば、紋付袴で写真映えするポーズを指示してもらえますので、撮影慣れしてない人も安心です。成人式当日はスーツで参加したいという場合は、記念写真のみ袴姿という選択もアリでしょう。成人という大きな節目にして一生に一度の晴れ舞台、せっかくなら男性も紋付袴という非日常のオシャレを思いきり楽しんではいかがでしょうか。