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成人式で振袖を着る前日までの準備と当日の確認ポイント


昨年に引き続きコロナ禍に振り回された2021年も終盤。まだまだ収束の兆しは見えていませんが、2022年は平穏な日常を取り戻したいものです。

さて今回は、振袖をお召しになるにあたり、
・前日までに準備しておきたいこと
・当日に気をつけたいこと
の2つについて、チェックしておきたいポイントをまとめてみました。
思い出に残る素敵な1日を迎えるために、振袖を着る数日前から読んでお役立ていただきたいと思います。

前日までの準備編

当日の流れを頭の中でイメージしておく

成人式や結婚式などのいわゆる「ハレの日」に振袖をお召しになる場合、一日は振袖の着付けからスタートします。着物を着慣れていないと、着付けから会場入りするまではバタバタとしてしまいがちですので、前日までに次のことを確認しておきましょう。
・当日のスケジュール(着付けの時間、会場入りの時間)
・交通アクセス(会場への道順、電車の時間、駐車場の場所)

髪型を決めておく

ヘアカラーは前日までに済ませておき、ヘアメイクを頼んでいる場合は、希望のヘアスタイルが正確に伝わるようにヘアカタログを持参したり、スマートフォン保存した写真を見てもらえるように準備しておきましょう。

荷物は前日までに準備しておく

振袖を着ていく日は普段持たない小物もあるため、忘れ物に注意が必要です。前日のうちに用意して、出かけるまでに2回ほど確認しておきましょう。

準備するもの

・振袖一式と小物
・ウイルス対策グッズ:マスク、アルコールなどの除菌グッズ
・着物クリップ(お手洗いで役立ちます。洗濯バサミでも代用可能。)
・絆創膏(靴擦れした時のために持っておくと良いでしょう。)
・成人式や結婚式の招待状
・朝のお洋服:前開きのシャツやカーディガン(タートルネックはNG)
・振袖を脱いだ後のお洋服

草履は一度試し履きしておく

新しい靴と同じように、履きなれない草履で長時間過ごしていると、靴ずれしたり足が痛くなることがよくあります。
前日までに一度履いてみて、歩き心地を確認しておきましょう。鼻緒がキツいと感じる場合は、鼻緒の付け根に指を入れて少し緩めても良いでしょう。
ただ鼻緒は一度緩めると直せないものもあるため、緩ませる際はくれぐれも慎重に。
また、少しでも歩く練習をしておくと、当日楽に感じるかもしれません。
靴擦れに備えて、絆創膏も携帯しておくと安心です。

ムダ毛処理

より素敵に振袖をお召しいただくために、気をつけたいのがムダ毛の処理です。
顔の産毛を処理することで化粧乗りが良くなり、表情が明るく見えます。また振袖を着る際は髪を上げるため、うなじの毛も忘れずに処理しておきましょう。
うなじのムダ毛処理はなかなか自分では難しいため、お顔剃りをシェービングサロンや理容室にお願いするといいでしょう。

ネイルは前日までに済ませておく

お仕事の都合などで直前でなければネイルができない方もおられますが、できれば前日までに済ませておきたいところです。ただ付け爪にする場合は、着付け中に取れてしまうことがあるため、
事前に着付けをする美容室や会社に確認しておくといいでしょう。

当日編

振袖のインナー選び

振袖は胸をなるべく平らにして着るのが基本です。そのため当日の下着は、スポーツブラや和装用ブラを着用するのがおすすめです。
一般的なブラジャー(特にワイヤー入り)は、型崩れしてしまう可能性がありますので、注意が必要です。

また、防寒のためにインナーを着る場合は、
・襟元の開き具合
・袖の長さ
に注意して、振袖の隙間や下から見えないものを選びましょう。

家を出るときはノーメイク、着替えやすい格好で

着付けをお願いしている場合は、メイクやヘアメイクも着付け会場で行うのが普通です。
ですから朝は化粧水や乳液を塗るだけにし、ノーメイクで出かけます。髪型についても寝癖を直す程度にして、セットはしないでください。

着付け会場に到着したら、まずメイクやヘアメイク、続いて着付けを行いますので、
着替えやすいように、前が開く形のシャツやカーディガンを着ていきましょう。
プルオーバーの洋服は、脱ぐ際にせっかくのメイクやヘアメイクが崩れてしまうため避けます。

苦しくないように着付けてもらう

写真撮影など短時間で脱いでしまう場合は、さほど気にする必要はありませんが、成人式や結婚式などで長時間着たまま過ごす場合や、少しゆとりをもたせて着付けてもらいましょう。
振袖は自分でお直しすることが難しいので、着付け時に苦しいと、1日ずっと苦しいままで心置きなく楽しめません。

着付けの際に以下の点に気をつけると、着用時に息苦しくなりにくく、また歩きやすいです。
・大きく息を吸って、肺やお腹を膨らませる
・足を軽く肩幅程度に開く

帯締めのアレンジ

帯締め(帯の上に締める細い紐)は、着付けてくれる人によって締め方のアレンジが違うことがあります。前撮りの時と全く同じがいい、別のアレンジがいいなど、結び方に希望がある場合は、事前に確認しておきましょう。

まとめ

振袖をお召しになる日は慣れないことが多く、どうしてもバタバタしがちです。当日の行事や、美しい振袖の装いを心置きなく楽しむためには、余裕をもって準備しておくことが大切です。

そして何よりまず体調を整えておくこと、次に忘れ物がないよう気をつけてさえいれば、あとはプロがしっかり着付けてくれます。
お客さまの思い出の一頁を美しい振袖が、より色鮮やかなものにしてくれることを願っております。