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2022・23年成人式、振袖の注目色をコーディネーターが発表

振袖選びに迷ったら、まず色から決めてみるのはいかがでしょうか?2022・23年に人気となりそうなのは王道の赤や緑、青の地色の振袖ですが、ここでは、そのほか人気が急上昇しそうな注目の振袖色についてお伝えします。解説するのは、老舗呉服店清水屋の常務取締役でありコーディネーターも務める山片理恵です。

2022・23年成人式、人気急上昇が予想される振袖色―赤色―

永遠の一番人気色である赤の振袖は毎年3〜4割程度の方が着ているといわれています。晴れの日事件、コロナ禍、不安が募るとやっぱり安心感、安定感から潜在的に定番色、定番柄の注目が高まります。

振袖の赤が定番である理由は3点あります。

①魔除け厄除けの色

神社の鳥居や巫女さんの袴など魔除け厄除けの色として知られている赤。19歳は厄年ですので、魔除け厄除けとしても着ると良いとされています。

 

②振袖以降の着物で赤はNG

お宮参りの産着、753の三つ身や四つ身など女児の着物の色として赤は昔からよく着られていました。逆に訪問着や小紋、無地などではほとんど見られない色となります。華やかさや年齢などから考えて、振袖が赤い着物を着る最後の機会となります。

 

③赤い生地色が顔色をよくみせてくれる

赤は特に周りの色に影響を及ぼすので、お顔まわりに赤があると肌にうつり、血色がよく健康的で、頬がピンクに可愛く見せてくれる効果があります。また近いところほど色が濃く出るためフェイスラインに色が乗り小顔効果もあります。

 

赤は定番色でありますので、たくさんの数の振袖が並んでいます。そのため赤の中で色、柄の選択肢が広くなります。普段洋服では着ないお色なのでチャレンジの色となりますよね。それでも大丈夫です、誰もがパーソナルカラーとして、自分の持つ瞳の色、髪の色、肌の色に応じて必ず自分に似合う赤が存在します。赤の中でも色々な赤がありブルーベースのエンジやイエローベースの朱色、他には真紅、明るい赤、ピンクがかったローズレッドなど・・・これを機会に似合う赤や好きな赤を見つけてみるのも良いのではないでしょうか?

柄付けのタイプでは赤い振袖で前から見ると斜めに裾が黒、紫というスタイルよく見えるタイプと裾まで同じ赤色で引き切りのタイプは上品さや可愛さが引き立ちます。赤×他色で染分けのもの、ぼかしなどが入っているものもあります。

赤は柄や生地もバリエーションが豊富でこだわりたい方にはおすすめの色です。

また赤い振袖は写真映えも良く、今も昔も不動のナンバー1の人気色なので、お父さん、おじいちゃんおばあちゃん、親戚や近所のおじさんおばさん、などの年上からの評判が高いのが特徴です。他色と迷った場合、姉妹で着る場合の意見の調整などは、やはり赤い振袖を選ぶのがおすすめとなります。

赤が好きだけど、着るのは抵抗あるとか、似合わないと思っている方も赤を着る方法が有ります。白地、ピンク地、黄色地、紺地、黒地…地色は別色で前から見て斜めに裾と袖にグラデーションなどで赤が入っている染分けの振袖があります。そういうものや地色は別色でも赤ベースの花などの柄がたくさん入っていて赤の部分が多いという振袖もあります。帯や小物で赤を多めに入れるのも華やかですね。考え方一つで赤を取り入れた振袖コーデを叶えることができます。

 

2022・23年成人式、注目の振袖色 その1 白

2022・23年の成人式で昨年と同様に一番注目される振袖の色は、やはり白です。

白いきものの地色がお顔周りにレフ板を当てているような効果が期待でき、お肌を白く美しく見せます。白は膨張色なのを気にされる方もメリハリのある柄・デザイン、帯小物などの全体コーディネートで体系カバーどころかスタイルUPができ、おしゃれ女子を演出できます。またレンタル主流の流れですが、買って手元にある方が安心などの理由から購入を検討される方も増えてきています。購入の場合にも白地の古典の振袖は長く着て頂ける安定の振袖となって人気です。

白い振袖に赤い柄はお祝いの水引や紅白幕に使われている事からもお祝いの色との認識も強いですね。

また白色振袖の人気を下支えするのは、きものの加工技術の発達もあります。純白の生地は柄のない部分はきれいな白が出ていますが、これが実現できるのは生地の質が良い証拠です。色味や厚みなどまだらになったり節などもなく、真っ白に白染めされた生地があがってきます。パールトーンなどのガード加工の質も上がっていて、水や汚れを弾いて、汚れにくくなっていますし、万一汚れても落としやすくなっていますので、安心して白い振袖をお召しになって頂けます。

2022・23年成人式、注目の振袖色 その2 黒

黒の振袖が関東方面では注目色になっています。関西・滋賀地区でも古典的な柄付けが根強い人気はあるものの、流行を繰り返す黒い振袖、今回はシンプル目な柄を中心に注目されそうです。総柄で花玉やぽっこりや、手毬などの柄はレトロモダンな雰囲気でかわいいですし、大きめなお花が1輪にどーんとあるような大胆な柄も目を引きます。それに従来から定番柄である古典で金彩などの豪華な柄も本当に良いもので、流行に左右されず変わらずの人気です。新しい感覚から定番柄まで揃っている黒の振袖もこれから注目されそうです。

黒の注目と同時に墨黒、灰色などのモノトーンカラーの振袖が出てきていています。モノトーンカラーの地色はレトロモダンなどの柄との組み合わせがメインで出てきています。新しいカラー、人と違うカラー、自分にあうカラーを見つけるチャンスです。流行を先取りしたいとお考えの方には特におススメです。

 

2022・23年成人式、注目の振袖色 その3 紺色

青系の地色の振袖は以前から人気ですが、深みのある紺色の振袖にも注目が集まります。というのも、紺色は日本の伝統色であり、落ち着いたシックな雰囲気が好感度バツグンなのです。開催されてもされなくてもオリンピックイヤーの流れも相まってジャパンブルーという事で引き続き人気を集める注目色となりそうです。定番の紺から、紫がかった重厚な紺色、紺よりは明るい印象のジャパンブルー、新色としては緑が少し入ったマイルドな紺&緑系混合の色合いもでてきています。

紺色は赤やピンク、オレンジ、黄色など明るい色との相性が良いので、柄にそういった色が入っていると、クールになりすぎず、上品な華やかさで成人式にもピッタリ。寒色の振袖をお探しの方にはぜひおススメのお色です。

 

去年の注目色予想はコチラ

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筆者プロフィール

滋賀県大津市、振袖館Aiおよび清水屋呉服店の振袖スーパーバイザー。カラーアナリストの資格を所持。日本最大規模を誇る振袖専門店グループ、日本きものシステム協同組合(JKS)の振袖委員としても活躍。自店での振袖の仕入れを担当し、パンフレット作成においでは、各メーカーの何千着もの最新色柄を見てコーディネートしている。振袖のトレンドを知り尽くしている。カメラマンとして15年ほどの撮影経験があり、年間100名以上振袖撮影をしていたこともあり、写真映えや振袖全体のコーディネートバランスなどに関しても詳しい。

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