振袖買うと保管が心配。購入着物の保管方法とメンテ方法。滋賀県の場合の注意点も
買いたいけど保管が…
せっかく二十歳の記念の振袖買いたい、購入してあげたいけれど保管が不安!心配!そんな方のために保管方法とメンテ方法を解説します。これを読めば保管もメンテもバッチリ!いつでも振袖姿を楽しめて、自分の物として思い出に残せます。そして着物を長くキレイに保つ秘訣をお伝えします。
桐箪笥をお持ちの方はそこに入れてください。第一礼装なので箪笥の上の段の方が良いです。黒紋付、黒留、振袖などフォーマル物が上の方の段、だんだんカジュアルになっていく感じで良いと思います。着物は絹なので基本的に虫はつきません。虫が穴を開けてしまうことがあるとするなら、食べ物や飲み物がついていた場合、その美味しい部分ごと食べられてしまうことがあります。汚れた場合もメンテナンスに出していれば基本防虫剤不要です。着物の大敵はなんと言ってもカビです。ホームセンターやドラッグストアで売っている除湿剤を使われる方もいますが、部分的になりますので、お店では着物ゲルというきもの専用のものをおすすめしています。たとうしの大きさの物がシートで入っていて、箪笥の底に敷いて利用します。全体的にしっかり除湿できるので大切な着物を守れます。それでも風を通してあげたり虫干しは定期的にしてあげて欲しいです。クロゼットやお部屋ごと防湿できる防湿剤を使われればなお良いですね。たとうし以外の紙は湿気を溜めるといけないので不要です。ではたとうしもと言う話になり、よくたとうしを入れるかいれないか意見が分かれます。着物をよく着る方、よく着る着物は入れなくても良いと思います。入れない場合は直接防湿剤がつかないように気をつけます。たとうしも吸湿や光から着物を守ってくれますので、定期的にたとうしを入れ替えることを前提でフォーマル着物はたとうしに入れると良いと思います。着物やたとうしなどに茶色のシミの様な物がぱらぱらとあるのを見た事がありますか?これはほぼカビかと思います。そうなる前にメンテナンスして欲しいのですが、カビが出たらたとうしは捨てて新しい物に、これ以上広げない為に着物はメンテナンスに出して下さい。完全にカビは消えないと思いますし、匂いも残るかと思います。また新しい着物をカビが生えていた物が入っていた箪笥に入れるとカビが移ってしまう場合もあるので気をつけて下さい。また滋賀県は琵琶湖がある為に、基本湿気もしっかりある地域です。カビには特に注意が必要です。2階より1階、上よりも下の方が湿気がきやすく、空気が通り道がないと湿気が籠ってしまいます。詰め込みすぎないこともポイントです。
先程光から守ってくれると書きましたが、着物って日焼けするんです。日光や電気の光にあたっていると部分的に焼けてきますし、箪笥に入れて、たとうしに入れていても着物って焼けます。色褪せるというか、絹って生き物なので、元の生成り色の絹に戻って行く感じですね。ママ振を久しぶりに出したらなんかくすんでる!という現象を引き起こします。紬や藍染とかなら味のある感じになってきてオシャレ度がアップしますが、こればかりは防げませんので、振袖はぴかぴかなうちにたくさん着てください。
桐箪笥が無い場合桐箪笥を買ってもらうのも良いですが、なければ今はきものの休息というジッパー式保管袋があり、着物、長襦袢、袋帯の3点入りますので、こちらで保管して、洋ダンスの上とかにぽんとおいてもらっても大丈夫です。中に繰り返し使える乾燥剤が入っていますので、年に何度か乾燥剤を乾燥させれば良いです。またジッパー式なので水害の時、これに入れていて振袖が助かった話を聞きました。それくらい密閉してくれる優れ物です。
また箪笥から出して着る時、普段着る着物や普段着る方は問題ないと思いますが、久しぶりに出す時は早めに状態チェックしてもらいたいです。着ると決まればすぐにでも、遅くとも1-2が月前には必ず出して見てください。カビ、シワなどはありませんか?特に黒留や黒紋付きがカビが目立ちやすくなります。黒い部分もですし、柄の白い部分にカビが生えて茶色くなると取れなくなり色を入れるなどの作業が必要になります。また長くしまってあったシワはなかなか取れないこともあり、自宅でアイロンで取るとしても、お店に出して有料でプレスしてもらうにしても早めであれば間に合います。
着た後は汚れやシミがあれば呉服屋にメンテナンスに出してもらうと良いと思います。汚れやシミは早めにご相談下さい。クリーニング屋さんもきものクリーニングは受け付けていますが、呉服屋の方が着物専門の業者にクリーニングに出しますのでシミ落としなど他の注文も承れます。大切な着物は呉服屋で出されることをおすすめします。パールトーンなどガード加工の無料のメンテなどがある場合は毎回それに出しても良いですが、3回に一度は丸洗いをおすすめします。また汗をかいた時は汗抜きという加工もありますので、汗かいた時はそのようにお伝えください。そのまましまうと汗染みなどの原因になります。無料のメンテだとプレスは別になりますし、初めから別になっているお店もあると思います。着用すると胴のところ、袋帯は折りじわなどシワもいくのでしばらく着ない着物、シワがきついものはプレスをおすすめします。
また着用後何度かきてからクリーニングに出そう、クリーニングにだすけれど直ぐには持っていけないという場合は、着用後1-2日乾かして湿気を取ってからしまってください。ずっとハンガーなどで吊るしておくと裏地と表地が添わなくなり、袋になったり、伸びたりすることがありますので、ずっと吊ったままはやめましょう。その後は本畳みにしてしまいます。本畳みの仕方はネットやYouTubeなどで調べましょう。これが一番シワなどがつきにくい畳み方ですが、また着る時はチェックして、軽く裏側からアイロンを当てるときれいに着られます。きついシワがいってしまった時はプレスに出しましょう。肌着足袋は洗濯で、小物類もアイロンをかけられるものはかけると良いですね。これも着用すれば乾す方が良いです。コーデや必要なものはまとめておいておくと、また着る時にスムーズです。そして意外と忘れるのが草履で、雨や雪の日に履いたら特に乾かしてからしまう様にしましょう。草履の管理を怠ると、裏側がボロボロになったり、裏をくっつける接着剤が剥がれたりと危険な事になります。それでも履き物はカビもいきやすいし、除湿剤と一緒に保管します。靴で考えてもらったら翌年ブーツ出してきたらカビてることありませんか?久しぶりに出した結構良い靴も何かしらベタついてたり不具合になっていることもありますよね。草履は消耗品ですし、途中で壊れてもあぶないので適切に保管して5年もすれば買い換えてもらいたいと思います。しまいっぱなしよりたまに履いてるものの方が持ちます。後半衿が気になる方もいらっしゃると思います。半衿は必ず汚れますのでしばらく着ない場合は外して洗剤で洗いまた縫いつけると言う流れが良いのです。出来る方はぜひされてください。でもなかなか半衿を縫い付けるのは大変です。店に付けて貰えば加工代がかかります。そんな時はそのまま半襟ついたままクリーニングにお出しになると良いと思います。きれいにはしてくれますが、半衿も直接肌に触れるものとなりますので、消耗品です。クリーニングにだしたとしても数年経てば汚れが浮いてきたり、クリーニングせずに置いておけば黄ばみなどが出てくると思います。汚れ的に考えても真っ白なものより刺繍半襟の方が汚れが目立ちにくいし、華やかになるかと思います。
いかがだったでしょうか?やっぱり面倒くさい、手間がかかるなと思った方も多いと思います。手間が掛かるからこそ、着物を着て行くと、華やかな見た目だけでなく、相手の方にもその努力を分かってもらえますので、心から喜んでもらえるのです。お母様がご準備や後片付けをされている姿はお嬢様も見ておられます。ステキな女性になる為のちょっとしたハードルの様なもの、初めは心配もあるでしょうが何度かするうちにさらりとこなせる様になりますのでまずは買ってみて、着てみて、試してみてはいかがでしょうか。また今まで自分で着る時にたくさんしてるからやっぱり面倒だなと思う方も、娘さんが成長されて良かったなと思いながらお嬢様の為にやっているとまた違う発見があるかもしれません。知らない事ややった事ない事をチャレンジするのは楽しいですよ。もっと知りたくなって調べたり、工夫したり、話題として周りの方と話したり世界が広がります。清水屋でご購入のお着物の着付けは20年間、営業時間内無料で対応いたします。ご相談、不安な事や質問などなんでも対応させていただきます。アフターフォローもさせて頂きますのでぜひ一生に一枚、お嬢様に振袖をご準備されてみてはいかがでしょうか。
また文中の桐箪笥、着物ゲル、着物の休息は清水屋店頭にてお買い求め頂けます。振袖購入時と同時購入される方も多くいらっしゃいますので、店頭でお申し付け下さいね。
清水屋呉服店は創業150年、老舗呉服店としてきもの文化と伝統を守ります。
本格振袖販売・レンタル振袖・ママ振アレンジ・成人式写真プラン。
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