振袖の柄に込められた意味①
振袖にはさまざまな模様や柄が描かれていて、着物の美しさに華を添えてくれます。振袖を選ぶとき、模様や柄のデザインで決める人も多いですよね。実はそれぞれの柄には特別な意味や思いが込められています。本日は振袖によく見る柄をいくつかご紹介させて頂きます。
飛躍する姿も美しい!「鳥」の柄の意味
振袖の柄には生き物が描かれたものも多いですが、中でも飛び立つ姿が美しい鳥の文様は時代を問わず人気の柄です。
長寿のシンボル「鶴」
鶴は千年・・・でよく知られているとおり、長寿や生命力の豊かさの象徴です。鶴の柄は縁起な文様「吉祥文様」のひとつに数えられていて、成人式はもちろん婚礼などおめでたい場に着用する振袖に好んで使われています。翼を大きく広げた鶴が飛躍する姿自体にとっても綺麗で、ゴージャスな着物姿です。
平和と幸福の象徴「鳳凰」
鳳凰(ほうおう)は、中国に古くから伝わる伝説の鳥で、天命を受けて天下を治める聖天子の訪れとともにこの世に現れることから、平和と幸福のシンボルとされています。鶴と同じく、空を舞う姿がとても優美な鳳凰は、日本では飛鳥時代から着物の柄として好まれて来たそうです。「これからの人生を幸せに」というご両親の想いを込めるには理想の文様ですね。
女性らしさを演出する「花」のがらの意味
和装の柄として最もスタンダードな文様の「花」は、かわいらしさや愛らしさの象徴であると同時に、幸福や成長を願う意味が込められています。
見た目通り「豊かさ」「華やかさ」を意味する牡丹
中国では「百家の王」と呼ばれている牡丹は、豊かであでやかな外観のとおり、「富貴」や「豪華」「幸福」といった意味が込められています。また、花弁が開いた状態では花びらが何重にも重なってふっくらとした印象ですが、つぼみの段階ではかなり小さめなので、「大きく美しく成長する」という意味もあるそうです。色も赤、ピンク、白、紫とバリエーション豊富なので、成人式に着用する振袖にぴったりの柄です。
日本人に好まれる桜は「豊かさ」や「繁盛」を意味している
日本の花といえばやっぱり桜、芽生えの季節である春の花であることから、おめでたい日や晴れやかな舞台に好んで使われています。桜は咲き始めるとあっとゆう間に満開になるので、豊かさや繁栄のシンボルでもあります、「これからの人生が豊かなものでありますように」という願いを込めて、成人式の振袖の柄に使われることが多い。見た目も愛らしいので、誰からも好かれる柄です。
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