成人式を振袖で楽しんだあと、帰宅して当日のうちにやっておきたい簡単なお手入れをご紹介
月日が過ぎるのは早いもので、2022年も1/4が過ぎて少しづつ春の気配を感じるようになりました。花粉症の方はつらい日々がしばらく続きますが、もうしばらくの辛抱です。春は分厚いアウターから開放されて、おしゃれを思う存分楽しめる季節でもありますね。
新型コロナウィルスの影響で、成人式や結婚式などの振袖を着られる機会が減ってしまっていますが、コロナ渦がおさまって心置きなく振袖を着る機会に備えて、今回は振袖のお手入れについてご紹介いたします。
振袖をレンタルされる場合は、そのままご返却いただくだけで問題ありませんが、購入をお考えの方や譲り受けてすでにお持ちの方は、ご自身でお手入れする必要があります。
振袖のお手入れというと、繊細で難しい作業が必要だと思われがちですが、そんなことはありません。振袖のお手入れは、少し手間はかかりますがどなたでも簡単にできますので、次に振袖を着た際にぜひ実践してみてください。
振袖を脱いだらまずやっておくこと
振袖を着る日は、成人式や結婚式などのお祝い事がある日でしょう。お祝いの気持ちと振袖を着る楽しみで、その日はきっと幸せな一日になったはずです。
楽しい一日が終わり、疲れて寝てしまう前に振袖に感謝を込めて、少しだけ手間をかけてあげましょう。
その日のうちにやっておきたいことは3つです。
振袖を脱いだらまずやること3つ
・ハンガーにかけて湿気が抜けるようにする(小物類も忘れずに)
・襟・袖・裾などに汚れがないかチェックする
・草履は日光が当たらないよう陰干しする
振袖や帯の干し方
振袖を脱ぐ際に気をつけたいのは、脱ぐ前に足元に衣裳敷やバスタオルなどを敷いて、床の汚れが振袖につかないようにすることです。そして着物に限らず脱いですぐの衣服には、気付かないうちに汗や湿気がこもっているものです。すぐに畳んで収納してしまうとカビやシミの原因になりますので、ハンガーにかけてシワを伸ばして室内で陰干しするようにしましょう。しかし長時間ハンガーに吊ったままにすると型崩れの原因になりますので、干すのは長くても半日程度がいいでしょう。
ハンガーは長さのある着物用を使用するのが理想ですが、無い場合は洋服用のものでもかまいません。洋服用を使う際はなるべく長さがあって肩がなだらかなものを使うようにしてください。このときハンガーから着物が落ちないよう、洗濯バサミで固定したりすると跡がつくのでやめましょう。同様に長襦袢や帯、小物類も忘れずシワを伸ばしてハンガーにかけて一晩干しておきます。
まずは全体的に汚れをチェック
振袖をハンガーに掛けたら、汚れたところが無いか全体的にチェックしましょう。普段から振袖や着物を着慣れないと、気付かないうちに汚してしまっていることも珍しくありません。
振袖を脱いだところでひと休みしたいところですが、せっかくの振袖を美しく保つためにもう少し頑張りましょう。
襟・袖口・裾は入念にチェック
襟はファンデーションがつきやすく、袖口は食事の際に料理にふれたりして汚れやすく、裾は雨の日の泥はねや車の水しぶきなどが飛んだりします。
ここで注意したいのは、汚れをみつけても擦ったりしてはいけません。擦ってしまうと汚れが生地の奥に入り込み、繊維に染み込んで落ちにくくなってしまいます。
振袖や着物のお手入れに不慣れな方は、自分で汚れを落とそうとせず、なるべく早くクリーニング店や呉服店に持ち込むようにしましょう。
清水屋でも振袖や着物のクリーニングやお手入れを承っております
清水屋では振袖や着物のクリーニングやお手入れはもちろん、着物の丸洗いから汗抜き、ガード加工なども承っております。また当店には着物のお手入れに精通した着物アフターケア診断士が在籍しており、振袖や着物のことでしたら何でも気軽にご相談いただけます。