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シンプルだからこそ変幻自在!無地の振袖の意外な魅力


別の記事で振袖にもトレンドがあることをお話したのですが、成人式では華やかな柄が好まれる傾向にあります。その一方で最近注目を集めているのが無地の振袖です。

これはお母様が持っている振袖をトレンドの小物と合わせて着こなす、「ママ振袖」が流行の兆しを見せたことが発端ではないかと思います。ママ時代の振袖は無地や柄が少ないシックなものが多く、帯や小物で現代的な華やかさを演出するようにします。そのコーディネートが真新しくオシャレに見えるのか、レンタルや購入のお客様の中にも、無地や柄が少ない振袖を希望されることが増えてきました。

今回はそんな隠れたトレンドともいえる、無地の振袖の魅力をお伝えしたいと思います。

無地の振袖の魅力

無地を着こなせればセンスよく見える

伝統文様を現代的な配色やデザインであしらった振袖は、振袖単体でも華やかさや可愛らしさを演出できてしまいます。
対して無地の振袖は、生地に柄はないわけですから帯や小物類の組み合わせが重要になってきます。組み合わせる小物選びが重要になるため、コーディネートの難しさはありますが、センスよく着こなせれば個性的でオシャレに見えるでしょう。

無地だからこそ幅広いアレンジができる

無地の振袖はそのシンプルさゆえに、小物の組み合わせや髪型で大きく印象をえることができ、コーディネートの幅が広いといえます。
例えば成人式の時に小物と髪型を華やかで可愛らしくコーディネートしたとして、別の日の結婚式では、シックでエレガントなコーディネートにしたとします。
どちらのコーディネートも見たご友人などは、同じ振袖なのに全然違って見せられるセンスの良さに感心するのではないでしょうか。

個性的で人とデザインがかぶらない

無地の振袖のニーズは高まってきたとはいえ、トレンドはまだまだ柄物が主流。特に成人式では華やかな柄の振袖を選ばれる事が多いため、無地の振袖は個性的でとても目立つでしょう。
もし成人式会場内に同色の無地の振袖を着た人がいたとしても、帯や小物でガラッと雰囲気を変えられる無地ですから、同じ振袖には見えないでしょう。

仕立て直して長く着られるのは無地ならでは

振袖は未婚者の晴れ着のため、婚姻を機にその役目を終えます。しかし袖を切って短くすれば留め袖として結婚後も、お子様のお宮参りや入学式などに着ることができます。そうした場合にも無地であれば、小物の選び方で歳相応に着こなすことができるのです。
もし将来はママ振袖としてお子様にも着てもらいたいとお考えでしたら、袖は切らずに折り込んで短く縫い付ければ、糸を解くことで振袖に戻すことができます。

生地の色はどれがいいのか

「無地の魅力はわかったけど、おすすめは何色?」

ここまでお読みになって、成人式を機に無地の振袖を購入したいとお考えの方におすすめしたい生地の色、それは「無染色の白」です。真っ白な生地であれば、どのような色に染めることもでき、まさに「自分色」の振袖ができあがります。また織りで入れる地模様との組み合わせでも印象が変わり、個性を演出できます。
ここまでするのは時間も費用もそれなりにかかりますが、仕上がった振袖は思い入れのある1枚となり、長く大切にしていけるのではないでしょうか。

無地の振袖に合わせる小物の選び方

無地の振袖はシンプルな分、帯などの小物がアクセントになるようにコーディネートすることが大切です。そこで合わせる小物は有職文様(ゆうそくもんよう)と呼ばれる、伝統的な幾何学模様をあしらったものをおすすめしたいと思います。
有職文様は色やデザインなどの見た目で選んでも構いませんが、文様に込められた意味がそれぞれにありますので、それらを踏まえて、組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。
センスよく見せる小物選びのコツは、色使いを振袖の色を含めて三色ほどに抑えることです。色数を抑えることでメリハリが生まれ、個性的で格好よい着こなしに見えることでしょう。

まとめ

今回は無地の振袖の魅力をお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。
ママ振袖が無地で地味だからと、気が進まなかったお嬢様も、着てみてもいいかなと感じていただけたなら幸いです。成人式を機にご購入をお考えの方は、選択肢が増えたのではないでしょうか。仕立て直せば長く何度も着ることもでき、小物使いで幅広いコーディネートを楽しめる無地の振袖をぜひご検討ください。